こんばんは、アローです^^
今回は表題の通り、例題を何個か解いていく。
【例題1】次の取引を仕訳し、総勘定元帳へ転記せよ。
2021年12月1日 現金500,000円を貸し付けた(年利6%、貸付期間1年、利息受取は元金返済時)。
2022年3月31日 本日決算日。利息は月割りで計上。
2022年4月1日 期首の仕訳。
2022年11月30日 元金と利息を現金で受け取った。
【解答】
2021/12/1〜2022/3/31の4ヶ月間は、すでにお金は貸し付けてはいるがその利息はまだ受け取っていない状態(収益の未収)。
この4ヶ月で発生する利息は2021年度の収益として計上し、2022/4/1〜2022/11/30の8ヶ月間の利息は2022年度の収益とすべし。
TOTALの利息:500,000 × 0.06 = 30,000円
2021年度の4ヶ月分の利息:30,000 × 4/12 = 10,000円 (月割りなので12ヶ月中の4ヶ月という計算)
■仕訳
■総勘定元帳
受取利息の総勘定元帳を見ると、2021年度は10,000円の収益が発生し、2022年度には貸借で相殺して20,000円の受取利息が発生したことになっている。
うまくできてるなぁと感心するところw
【例題2】次の取引を仕訳し、総勘定元帳へ転記せよ。
2021年2月1日 現金2,500,000円を借り入れた(年利0.73%、借入期間1年、利息は元金返済時に支払予定)。
2021年3月31日 本日決算日。利息は日割りで計上。
2022年1月31日 元金と利息を現金で支払った。
【解答】
2021/2/1〜3/31の2ヶ月はまだ利息を支払っていないけどお金を借りている状態(費用の未払)。
TOTALの利息:2,500,000 × 0.0073 = 18,250円
2021/2/1〜3/31の2ヶ月分の利息:18,250 × 59/365 = 2,950円(日割りで計算。2月は28日、3月は31日)
つまり、2020年度に発生している費用は2,950円となる。
■仕訳
■総勘定元帳
ここでもいい感じに2020年度に発生する費用2,950円が2020年度に計上されており、残額は2021年度分の費用として計上されている。
3級で出てくるひねった問題としては、利息の計算が少し面倒なものくらい。
パターンは同じなので、ちゃんと該当期間分の収益・費用の計算ができれば解けるはず。
必ず試験に出るとこなのでしっかり復習して身につけておきたいところ。
うまいことできてるので、私はこの辺から色々繋がって簿記が楽しくなってきた覚えがある。
ちょっと短いけどこれ以上ひねった問題があまり無く最後に復習して終了w
復習
期末に収益の未収額がある場合の処理
⑴当期に提供した役務の金額を計算
⑵当期の収益として計上するとともに未収収益(資産:後日受け取れる権利)勘定を計上
⑶資産の科目なので翌期に繰り越されるため、翌期首に再振替を行う(⑵の反対仕訳)
期末に費用の未払額がある場合の処理
⑴当期に提供を受けた役務の金額を計算
⑵当期の費用として計上するとともに未払費用(負債:後日支払う義務)勘定を計上
⑶負債の科目なので翌期に繰り越されるため、翌期首に再振替を行う(⑵の反対仕訳)
期末に収益の前受額がある場合の処理
⑴翌期に提供予定の役務の金額を計算
⑵当期の収益から減額するとともに前受収益(負債:後日サービスを提供する義務)勘定を計上
⑶負債の科目なので翌期に繰り越されるため、翌期首に再振替を行う(⑵の反対仕訳)
期末に費用の前払額がある場合の処理
⑴翌期に提供を受ける予定の役務の金額を計算
⑵当期の費用から減額するとともに前払費用(資産:後日サービスを受ける権利)勘定を計上
⑶資産科目なので翌期に繰り越され、翌期首に再振替を行う(⑵の反対仕訳)
記事番号㉘〜㉚で勉強した内容は以下の簿記一巡の流れのなかで、決算整理仕訳とその転記の部分をやっている。今自分がどこを勉強しているか意識しながら学習すると理解が深まるはず。
それではみなさん、ご安全に!