【簿記3級】④現金

こんばんは、アローです^^

 

まずは少し復習。簿記一巡のイメージは下図。

 

この一巡のスタートになる部分が、仕訳。

そもそもの仕訳ができないとその後の流れにつながっていかない。

本記事からどうやって仕訳していくかをひたすらやっていく。

 

現金勘定

簿記での現金は主に下記。

現金勘定で処理するもの

 ・通貨

 ・他人振出小切手

 ・郵便為替証書

他人振出小切手や郵便為替証書は、いつでも通貨に替えることができるためほぼ通貨に値すると考え、現金勘定で処理する。

上記は3級で出てくるものだが、2級になると配当金領収書や公社債利札なども現金勘定で処理する。

 

通貨

通貨は単純なので早速例題!

【例題1】次の取引を仕訳せよ。

①受取家賃100,000円を現金で受け取った。

②商品30,000円を仕入れ、代金は現金で受け取った。

 

【解答】

①借方:現金(資産)の増加、貸方:受取家賃(収益)の増加

②借方:仕入(費用)の増加、貸方:現金(資産)の減少

 

 

 

他人振出小切手

小切手を理解するにはまず当座預金との関係性を理解しなくてはならない。

 当座預金:小切手や手形の振出(ふりだし)ができる無利息の預金。決済用預金。

 小切手 :当座預金口座からの引き出しをするために振り出す証券。

 

言葉だけでは分かりにくいので当座預金と小切手の簡単なイメージ図↓

①A社がB社から商品を買う。

②①について、小切手で支払う。

③B社は小切手を銀行に持ち込めばすぐに通貨に変えることができる。

④通貨はA社の当座預金口座からの引き落としとなる。

B社から見ると小切手をA社からもらっている⇨これを「他人振出小切手」という。

 

ここで、仕訳のポイントとしては、

A社は小切手を振り出したタイミングで「当座預金」を減少させる。実際、B社がいつ小切手を銀行に持ち込むかわからんが、振り出したすぐのタイミングで当座預金を減らす仕訳をする。

B社は小切手を入手した時点で「現金」を増加させる。実際、B社は銀行に持ち込まないと通貨にならないが、いつでも通貨に変えることができるので、ハナから現金を入手したこととして仕訳する。

 

【例題2】次の取引を仕訳せよ。(A社、B社ともに仕訳せよ)

①A社はB社から1,000円の商品を仕入れ、代金は小切手を振り出して支払った。

②B社はA社から受け取った小切手を銀行に持込、通貨に換金した。

 

【解答】

A社 借方:仕入(費用)の増加、貸方:当座預金(資産)の減少。小切手を振り出した時点で当座預金を減らす。

B社 借方:現金(資産)の増加。他人振出小切手は受取時点で現金として仕訳。貸方:売上(収益)の増加。

②小切手の換金時は両社とも仕訳不要。

 

 

【例題3】次の取引を仕訳せよ。

①商品50,000円を販売し、代金は先方振り出しの小切手で受け取った。

②受取手数料80,000円を先方振り出しの小切手で受け取った。

 

【解答】

①借方:現金(資産)の増加、貸方:売上(収益)の増加。

②借方:現金(資産)の増加、借方:受取手数料(収益)の増加。

 

 

 

郵便為替

郵便為替証書は、送金を行うために郵便局で発行してもらう証書のこと。

小切手の郵便局バージョンみたいな感じ。郵便局以外の銀行であれば送金小切手という。

①②A社が通貨を郵便局に持ち込んで、郵便為替証書をもらう。

③④A社はB社から商品を購入し、代金は郵便為替で支払う。

⑤⑥B社は郵便為替を持ち込むことですぐに通貨に変えることができる。

これも受け取った時は現金勘定で仕訳する。

 

【例題4】次の取引を仕訳せよ。

受取利息1,000円を郵便為替で受け取った。

 

【解答】

 

改めて。

現金勘定で処理するもの

 ・通貨(紙幣および硬貨)

 ・他人振出小切手

 ・郵便為替証書

 

 

よく試験に出る現金過不足もこの記事でまとめようと思ったけど長くなりそうなので次回で。

 

それではみなさん、ご安全に!

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