【簿記3級】①簿記とは

こんばんは、アローです^^

 

せっかく簿記2級まで取得できたので、自身の備忘録のために記事にまとめておこうかと。

とりあえず簿記とは、というところから始めていこう。

 

【簿記勉強のコツ】

  • 残念ながら最低限の暗記は必要
  • とにかく手を動かして練習すること(テキスト読んでるだけじゃダメ、問題を解きまくる)
  • 全体像、なぜそうなるのか、前後のつながりを意識しておく
  • やる気が出ないときはYoutubeなど動画を見るだけでもいいので毎日勉強する

 

簿記の意義・目的

【意義】

・企業における取引を、帳簿によって記録・整理する事(記録だけでなく整理する)

・一年ごとに帳簿を取りまとめ、会社の状況を整理する(明らかにする)=決算という

・「帳簿記入」や「帳簿記録」の略とも言われることがある

 

【目的】

・企業の財政状態や経営成績などを明らかにすること

・財政状態=財産や借金の状況(ストック)

・経営成績=1年間でどれだけ儲かったかなど(フロー。ストックがどれだけ増減したか)

財政状態や経営成績を経営管理に役立てたり、利害関係者に報告するために財務諸表を作成する

 

貸借対照表(B/S)によって財政状態を表す

損益計算書(P/L)によって経営成績を表す

簿記の最終目標は財務諸表を自分で作成すること

 

 

簿記の種類

【記帳ルールによる分類】

・単式簿記:そんなにルールがないもの、ただの家計簿とか。

・複式簿記:簿記資格で学んでいくのはコレ

複式簿記の特徴

・取引を二面的に記録(複式記入。例:お金を借りた⇨①お金が増えた②借金した)

・ストックとフローの二種類の情報が得られる(ストックがどれだけあってどう動いたか)

 

・100円の商品を仕入れて、その代金は現金で支払った。

⇨①現金が100円減った ②商品を100円で仕入れた という二面性

・商品を120円で売って、代金は現金で受け取った。

⇨①商品を120円で売った ②現金120円が入ってきた という二面性

 

【業種による分類】

・商業簿記 (商品売買業 仕入れて売るだけ)

・工業簿記

・農業簿記

・銀行簿記

など

 

 

借方と貸方

簿記では、多くの書類が左右に区切られていて、

 左側を借方(かりかた)

 右側を貸方(かしかた)

と言う。

 

ひらがなで「かり」「かし」と書いた時のハネで覚えるとよい。

 

これは簿記を学んでいく上で当たり前の慣習なので覚えるしかない。

 

 

会計期間

通常、1年ごとに期間を区切って1年間の取りまとめを行い(決算)、財務諸表を作成する。

この区切られた期間のことを会計期間という。

期首:各会計期間の開始時点

期末:終了時点(期末となる日を決算日ともいう)

期中:期首から期末までの間のこと(スタートからゴールまでの間、4/1と3/31も含む)

 

 

貸借対照表(B/S Balance Sheet)

一定時点の財政状態を表す財務諸表。

資産、負債、純資産の内容を具体的な科目に分けて表示 ⇨ 資金の調達源泉と運用形態がわかる

とりあえず下記の形を覚える。

左右の合計が必ず一致する(借方と貸方の合計が一致する)

 「資産=負債+純資産」

 

各項目、とりあえず3級で出てくる主な一例を下記に記載。

 

資産

企業が持っている経済的資源。カネ、モノ、権利などお金を稼ぐ源泉となるもの。

  • 現金   :硬貨や紙幣(カネ)
  • 預金   :当座預金、普通預金、定期預金など(カネ)
  • 売掛金  :商品を掛売りした場合の代金請求権(権利)
  • 貸付金  :お金を貸している場合の返済請求権(権利)
  • 備品   :机、パソコンなど(モノ)
  • 車両運搬具:自動車など(モノ)
  • 建物   :事務所など所有する建物(モノ)
  • 土地   :事務所用の土地など所有する土地(モノ)

 

負債

将来、金銭などで支払わなくてはいけない義務。

  • 買掛金  :商品を掛けで仕入れた場合の代金支払義務
  • 借入金  :かりいれきん。お金を借りた場合の返済義務

 

純資産

資産の総額から負債の総額を差し引いた金額(正味財産)。「資本」と表現されることもある。

  • 資本金    :株主からの出資によって形成された純資産の金額
  • 繰越利益剰余金:商売を通じて増やした金額

 

簿記では、この純資産の管理が重視されている。

なぜなら、純資産が増えることは、商売を通じて会社の利益が増えることを意味するから。

結局いろいろあるけど純資産ていくらなの?という感じで一番大事な純資産が増えたのかどうか、利益が出ているのかどうか、を示すために損益計算書がある。

 

損益計算書(P/L Profit & Loss statement)

一定期間の経営成績を明らかにするための財務諸表。

収益、費用の内容を具体的な科目に分けて表示 ⇨ 収益から費用を引いた当期純損益を表示

3級ではとりあえず下記の形を覚える。

左右の合計が必ず一致する(借方と貸方の合計が一致する)

 

収益

企業活動によって得た稼ぎ。純資産の増加要因(取引)。収益≠利益。

基本的に、各科目とも取引の内容を示す名称。

  • 売上   :商品の販売によって得られる代金額
  • 受取手数料:サービスの提供によって得られる代金額
  • 受取家賃 :建物を他人に賃借することで得られる家賃額
  • 受取利息 :銀行預金の利息、他人に金銭を貸し付けたことで得られる利息など
  • など

収益:純資産の増加につながる取引のこと、何かしらお金を受け取れる取引。

 

費用

企業活動において収益を獲得するために負担したコスト、純資産の減少要因(取引)。

  • 仕入   :商品について、その購入に要した原価額
  • 給料   :従業員に働いてもらった事による給料
  • 支払手数料:サービスを利用したことによって負担する手数料
  • 支払家賃 :建物を賃借することによって負担する家賃額
  • 支払地代
  • 支払保険料
  • 支払利息
  • 旅費交通費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • など

 

 

ザーッと書いたのでいっぱいあるが、これら各科目を丸暗記する必要はなく、勉強していくうちに勝手に覚えることができる。

簿記は左と右(借方と貸方)で書類を作っていくのが特徴。

 

 

それではみなさん、ご安全に!

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