【簿記3級】㉓試算表(基礎)

こんばんは、アローです^^

 

前回までは仕訳を見てきたが、今回からはいよいよ決算整理に向けて動き出す。

その一歩として、試算表というものを記事にまとめておく(まだ決算整理ではない)。

これまでに勉強してきた仕訳が一気に押し寄せる感じ。。。

もし各取引の仕訳が分からなければ、【簿記3級】目次で各仕訳をまとめているのでそこから復習すべし。

 

簿記全体の流れから見ると、本記事は下記イメージ図の試算表部分に位置する。

ようやく、B/SおよびP/Lを作成するための一歩前の段階にたどり着いた感じ。

 

試算表は表を作る問題で、かなりの確率で試験に出るのでしっかり押さえておかないといけない。

試算表(T/B:Trial Balance)

試算表とは、すべての勘定科目について、勘定記入(T字フォーム)された金額を集計した一覧表のこと

一覧表があると、会社の状態が一目でわかるようになるので、試算表を作る。

また、転記の正確性を確かめるためのものとされている。

 

正確性検証の流れとしてはこんな感じ↓

①仕訳は貸借平均の原理(貸借合計が一致する)で正確性が検証される。

②それを転記した勘定口座もすべて貸借合計が一致する。

③ただし、各感情口座でT字フォームが違うので、貸借が一致しているかいちいち各勘定口座をチェックしにいくのは面倒。

④転記の結果を集計した精算表が貸借平均の原理に従っていれば転記はミスっていないことになる。

 

試算表の種類

・合計試算表  :各勘定口座の貸借それぞれに記入された合計金額を集計した一覧表

・残高試算表  :各勘定の残高を集計した一覧表(貸方残高か借方残高のどちらかしか載ってこない)

・合計残高試算表:合計試算表と残高試算表を一つにまとめた表

 

本当はもっと勘定科目があるが、ざっくりこんなイメージ↓

合計試算表は、借方と貸方とそれぞれの合計を記入するが、残高試算表は残高のみを記載する。

普通、現金は借方残高になると思うので、残高試算表では借方のみ記載されている感じ。

合計残高試算表は単に合算しただけのイメージ↓

 

 

 

軽く例題を見てみる。

【例題】次の資料を元に6月末の合計試算表、残高試算表、合計残高試算表を作成せよ。

【資料1】6月1日における各勘定残高(単位:円)

現金10,000 、売掛金30,000 、買掛金20,000 、資本金20,000

 

【資料2】6月中の取引(下記取引のみ)

5日 商品20,000円を売り上げて、代金は現金で受け取った。

10日 売掛金25,000円を現金で回収した。

15日 商品15,000円を仕入れ、代金は掛けとした。

20日 買掛金18,000円を現金で支払った。

25日 給料10,000円を現金で支払った。

 

 

【解答】

・第一ステップ:当月中の仕訳を書き出す

 

第二ステップ:勘定記入(T字フォーム作成)

実際の試験は試算表の解答だけでいいので、T字フォームは作成せずに仕訳だけ書いて試算表に落とし込むが、本記事では復習も兼ねてT字フォームも記載しておく。

 

・第三ステップ:試算表への落とし込み

勘定科目の順番は特に気にしなくて大丈夫だが、基本的には資産、負債、純資産、収益、費用の順で書く。

第二ステップを飛ばす場合、下書きした仕訳でどれを試算表に書いたか忘れてしまうので、試算表に落とし込んだものはレ点などでチェックしつつ落とし込んでいくべし。

正直、慣れるまで貸借合計が一致しないことが出てくるが、慣れるまで根気よく繰り返し問題を解くべし。

基本的に、仕訳がしっかりできていればあとは丁寧にやっていけば問題は解けるはず。

 

今回は超簡単な問題だったが、次回は実践問題を記事にする予定。

試算表は毎回のように試験に出るのでしっかり時間をかけてやるべきところ。

 

 

それではみなさん、ご安全に!

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