【簿記3級】⑫手形

こんばんは、アローです^^

 

前回までで商品売買が終わった。

今回は手形取引について見ていく。

相変わらず仕訳のやり方を学んでいるイメージ。

 

手形取引

手形(てがた)とは、将来の期日に、支払人の当座預金口座から一定金額を支払うことを約束した証券のこと。

簿記では「約束手形」という手形が出てくる。

約束手形は、振出人(手形作成者)が、名宛人(受取人)に対して、将来の一定期日に、一定金額を支払うことを約束した手形のこと。

 

約束手形のイメージはこんな感じ↓

どっかで見た絵。そう、小切手とほぼ同じような絵が書ける。

約束手形は、受取人(B社)が銀行に取立依頼を行い、振出人(A社)の当座預金口座から引き落とす形で回収する。

具体的には、B社は銀行に「期日になったら取り立てておいて」という感じで依頼しておく。そして期日になったらB社の口座にお金が入ってくる感じ。

ここでいう「期日」っていうのは、その日までに換金できるよっていうわけではなく、その期日になったら換金できますよ、というニュアンス。

小切手の期日が遅いバージョンが手形みたいなイメージでOK。

 

約束手形の処理

・受取人:約束手形を受け取った時に受取手形勘定を計上する。

(後日お金を受ける取ることができる権利=資産)

 

・振出人:約束手形を振り出した時に支払手形勘定を計上する。

(後日お金を支払わないといけない義務=負債)

お金の支払いは後日になるので、仕訳のパターンだけで見ると売掛金や買掛金と同じ処理になる。

 

では、早速例題を解いていく。

 

【例題1】次の取引について、A社とB社の両方の立場で仕訳せよ

6月1日 A社はB社に商品100,000円を販売し、代金はB社振出、A社受取の約束手形で取引した。

9月30日 約束手形の支払期日となり、B社の当座預金口座からA社の当座預金口座に手形代金が振り込まれた。

 

 

【解答】

 

 

 

 

【例題2】次の取引について、当社の立場で仕訳せよ

6月2日 A社に対する売掛金の回収として、A社振り出し、当社受取の約束手形20,000円を受け取った。

6月10日 B社から商品30,000円を仕入れ、代金として当社振り出し、B社受取の約束手形を渡した。

6月20日 C社に商品40,000円を販売し、C社振り出し、当社受取の約束手形を受け取った。

8月31日 6月2日の約束手形の期日が到来し、代金が当座預金口座に入金された。

9月10日 D社に対する買掛金の支払いとして、当社振り出し、D社受取の約束手形50,000円を渡した。

9月30日 6月10日に振り出したB社に対する約束手形の期日が到来し、小切手を振り出して支払った。

 

【解答】

6/2の取引は、売掛金(資産)から受取手形(資産)に変更している。売掛金は当事者同士の口約束のレベルに対して、手形は銀行も絡んだ取引なのでより強制力が増すイメージ。

仕訳自体は難なく解けるかと。

 

 

手形記入帳

手形記入帳は、手形の明細を記入・管理するための補助簿で、受取手形記入帳と支払手形記入帳がある。

手形記入帳は記入する問題はあまり出ないが、読み取る問題がたまに出てきたりする。

ちょっとクセが強いので、知識が必要になる。

 

例題2の手形記入帳を見てみるとこんな感じ↓

この形は覚えておいて、読み取れるようにしておくべし!

 

 

 

では早速、手形記入帳を読み取る例題。

【例題3】次の資料から、各日の取引について仕訳せよ。なお、当社は手形取引は全て当座預金を通じて行っている。

【資料】

 

【解答】

表を見てるだけじゃどこから手を付けていいかわからなくなりがちなので、まずは取引の日付順に仕訳する準備をするべし。

 

 

手形記入帳は読み取る問題が出題されるので、記入帳から仕訳に落とし込めるようになっておくべし。

また、受取手形記入帳なのか、支払手形記入帳なのかを問う問題も出たりするので、記入帳のフォーマットも覚えておくべし。

 

 

 

 

いずれにせよ、何回も例題をこなすことが大事!

約束手形の処理

・受取人:約束手形を受け取った時に受取手形勘定を計上する。

(後日お金を受ける取ることができる権利=資産)

 

・振出人:約束手形を振り出した時に支払手形勘定を計上する。

(後日お金を支払わないといけない義務=負債)

 

 

 

 

それではみなさん、ご安全に!

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