こんばんは、アローです^^
はじめに少し復習。
貸借対照表 B/S:ある時点の財政状態を表す(財産や借金の状況。ストック)
損益計算書 P/L:ある期間の経営成績を表す(1年間でどれだけ儲かったか。フロー。)
貸借対照表と損益計算書の関係は、
毎年度末の貸借対照表で示される純資産のうち、
商売による増減内容を示したのが損益計算書となる。
帳簿記入の基本的な流れ
記入内容は基本的に、「何が、いくら、増えたor減った」という取引内容になる。
この「何が」に相当するものを「勘定」という。
- 取引発生
- 仕訳
- 仕訳帳に記入
- 総勘定元帳へ転記(勘定記入、T字フォーム記入)
- B/S、P/Lにまとめる
なお、取引については必ず複数の要素に分解することができる。(取引の二面性)
勘定
・勘定 :帳簿記入の対象となる具体的な項目のこと。(資産、負債、純資産、収益、費用の大分類の中の、さらに具体的な項目のこと)
・勘定科目 :勘定の名称。「現金」というのは勘定科目。
・勘定口座 :勘定ごとの増減を記録するための場所。T字フォームで表すことが多い。
・勘定記入 :勘定口座(T字フォーム)への記入を行うこと。
勘定記入の法則
各勘定において、まずは手書きで下図のようなT字を書いて、各取引を記入していくことになる。
貸借対照表B/Sにおいて、
・資産は借方(左側)にプラス、貸方(右側)にマイナス。
・負債、純資産は借方にマイナス、貸方にプラス。
各勘定のT字フォームから借方合計と貸方合計を出して、その残高をB/Sにまとめていく。
下記のイメージ図で覚える!
損益計算書P/Lにおいて、
・費用はにプラスを借方(左側)に、マイナスを貸方(右側)に記入。
・収益はプラスを借方、マイナスを貸方に記入。
各勘定のT字フォームから借方合計と貸方合計を出して、その残高をB/Sにまとめていく。
下記のイメージ図で覚える。
とりあえずこの時点では、こんなルールがあるんだというレベルでOK。
仕訳(しわけ)
上記のようなT字フォーム(勘定記入)を書いていく前に、どのように勘定記入してくかを整理する手続きのことを仕訳という。
仕訳は、勘定記入していくために整理したメモというイメージ。
仕訳をする理由
・いきなり勘定記入すると記入漏れなどのミスが起こる可能性があるため
・取引の発生順を把握するため
仕訳では、取引の要素ごとに、下記3つのポイントを整理する。
仕訳で整理するポイント
①どの勘定科目に記入するか
②勘定口座の借方か貸方のどっちに記入するか
③いくら記入するか(金額)
仕訳のルール
取引の要素ごとに、下記法則にしたがって勘定科目と金額を左右(借方と貸方)に書き分けていく。
・資産の勘定 :+は借方、ーは貸方
・負債の勘定 :+は貸方、ーは借方
・純資産の勘定:+は貸方、ーは借方
・収益の勘定 :+は貸方、ーは借方
・費用の勘定 :+は借方、ーは貸方
文章で見るとよくわからないので、前述のイメージ図で覚えておくと良い。
どのように仕訳していくかは、問題を解いていくうちに自然と身についていくので、この時点でガチガチに暗記する必要はない。
仕訳の最も重要なルールは、
「借方に記入した金額の合計」と「貸方に記入した金額の合計」は必ず一致する!
もし一致しないことがあればどこか間違えている証拠。
繰り返しになるが、簿記の流れは
- 取引発生
- 仕訳
- 仕訳帳に記入
- 総勘定元帳へ転記(勘定記入)
- B/S、P/Lにまとめる
簿記は、まず仕訳できるようになって、T字フォームに落とし込んで、B/SとP/Lにまとめていくという一連の流れ。
つまり、簿記の勉強のベースは仕訳!どんどん仕訳していく練習を積んでいかなければならない。
早速、例題を解いてみるべし!
【例題】次の取引を仕訳せよ。
①現金1,000円を出資して株式会社を設立した。
②銀行から1,000円借り入れた。
③現金1,000円で車両運搬具を購入した。
④受取手数料1,000円を現金で受け取った。
⑤水道光熱費1,000円を現金で支払った。
【解答】
①現金(資産)の増加=借方、資本金(純資産)の増加=貸方
②現金(資産)の増加=借方、借入金(負債)の増加=貸方
③車両運搬具(資産)の増加=借方、現金(資産)の減少=貸方
④現金(資産)の増加=借方、受取手数料(収益)の増加=貸方
⑤水道光熱費(費用)の増加=借方、現金(資産)の減少=貸方
ただ、こんな表をいちいち書くのも面倒なので、実際にメモするときはスラッシュだけでメモする。
こんな感じのメモを「仕訳」という。
やっぱり例題を書かずに説明だけ書くと、かなりわかりづらい。。。
問題を解いてなんぼってことですね!
それではみなさん、ご安全に!