【簿記3級】⑦小口現金

こんばんは、アローです^^

 

本記事で現金・預金関連はラスト!

ここまでやってきたら少しずつ仕訳にも慣れてきているはず。

 

まずは少し前回の復習。

小切手は振り出したら当座預金の減少、受け取ったら現金の増加

当座借越が発生する場合

・期中⇨当座借越が生じている時は、当座預金勘定が貸方残高がある状態となる

・期末⇨期末時点で当座借越が残っている場合、当座借越勘定もしくは借入金勘定に振り替える。

なお、当座借越は翌期首に再振替する。

 

 

小口現金

帳簿管理している人が、現金の受け払いをしていると不正の対象になる可能性がある。

そのため、会計係(普段仕訳している人)とは別に小口係(こぐち係、仕訳している人とは別の人)に現金を預けておいて、日々の少額の支払いを小口係が行う制度がある。この制度のことを小口現金制度という。

普通は、一定期間(だいたい一週間くらい)に必要な金額を事前に用意しておく定額資金前渡制度を使う。

こんなイメージ↓

経理は割と忙しいから銀行には行かずに小切手で渡すみたいなことが多い。小口係が銀行で換金してから、各社員に渡していくみたいな流れ。

初めに一週間分の10万円を渡しておこう、その週に使ったら次の週にはまた小口係の手持ち残額が10万円になるように補給して、、、みたいな感じで毎週繰り返す。

 

上イメージ図の④支払報告に伴って経理が補給していく流れとなる。

この補給については、基本的に使用した分を補給することになり、補給のタイミングは2種類。

週末補給:週末金曜に報告を受けてその日のうちに補給。支払報告を受けたその日のうちに補給するので当日補給とも言う。

翌週補給:金曜に報告を受けて翌月曜に補給。翌営業日に補給されるので翌日補給とも言う。

 

また、小口係が経理係に支払報告するために記帳する補助簿のことを、小口現金出納帳という。

 

仕訳する時には、小口係に預けられた現金は、小口現金勘定(資産)として計上する。

 

 

では例題!

 

【例題1】次の取引を仕訳せよ。

6月1日(月) 小口係に一週間分の小口資金100,000円の小切手を渡した。なお、当社では定額資金前渡制度を採用している。

6月5日(金) 小口係より、一週間の支払報告を次のように受けた。通信費15,000円、旅費交通費10,000円、雑費8,000円

6月8日(月) 小口係に小口資金補給のために小切手を渡した。

 

 

【解答】

経理からの目線で翌週補給される問題。おそらく難なく解けるかと。

 

 

 

【例題2】次の取引を仕訳せよ。

6月1日(月) 小口係に一週間分の小口資金100,000円の小切手を渡した。なお、当社では定額資金前渡制度を採用している。

6月5日(金) 小口係より、一週間の支払報告を次のように受け、小切手を振り出して補給した。

通信費30,000円、旅費交通費20,000円、水道光熱費10,000、雑費5,000円

 

【解答】

経理からの目線で今度は当日補給される問題。

6月5日の仕訳については、下記のように表現してもOK。ただ、借方貸方で相殺して上記の解答にした方が美しい。

 

 

 

 

これで、現金・預金の勉強は完了!

ひと段落したところで少し復習!

簿記一巡のイメージは下図。

 

簿記の目的は財務諸表(貸借対照表B/S、損益計算書P/L)を自分で書くこと。その最終目標にいくためのスタートになるのが仕訳。

 

仕訳の最も重要なルールは、

「借方に記入した金額の合計」と「貸方に記入した金額の合計」は必ず一致する!

もし一致しないことがあればどこか間違えている証拠。

 

初めは間違えることがあるかもしれないが、一つ一つの取引を順番に仕訳していけば大丈夫。

ここまでやった現金・預金でも仕訳の例題を解いたが、何回も練習して仕訳という作業に慣れることが大事!

これからひたすら仕訳していくので勝手に慣れてくる!

 

 

それではみなさん、ご安全に!

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