こんばんは、アローです^^
前回、フィードバックのやり方の記事を書いたが、今回はフィードバックを受け取る側についてまとめてみる。
フィードバックを受けるときの抵抗
人は、フィードバックを受けとった時、今は「良いことを言われたのか、悪いことを言われたのか」という識別を瞬時にはたらかせる。
良いことならもっと聞きたいけど、悪いことならもう聞きたくないよぉ〜って感じ。
一般的に、良いことはそのまま変わらなくていい、悪いことはこのままではダメ、ととらえがち。
しかし、そもそもフィードバックとは、目指すべき目標に向けて、今どこにいるのか、目標からどれくらいズレているのかについて伝えていく事。
つまり現状に修正を掛けること、変化を起こすことを目的に実施される。
フィードバックの内容によってはショックを受けることがあるかもしれない。
結果的にそのショックは人の成長には欠かせない貴重なものであることが多いが、できればショックは避けたいと思うのが自然。
このように、フィードバックを受けるときは、自分の中で自然といろんな抵抗が生じていることを踏まえた上で、「目標達成に一歩でも近づくために、この人の言葉を一旦全部そのまま聞いてみよう」という意識を持つことが大切。
フィードバックをコントロールする
受け手からすると、フィードバックは偶然言われたものと感じるかもしれないが、自分からコントロールすることができる。
コントロールするためには、自分からフィードバックを取りに行くことがポイントとなる。
「今どう見えているのか、どう感じているのか聞かせて欲しい」といった観点で自分からリクエストしにいくべし。
自分から求めて手に入れた物であれば、たとえそれがショックなことであっても、自分でコントロールできる度合いが格段に高まるはず。
自分からフィードバックをもらいにいく例
- 「後輩の意欲を引き出すためにさっきはあんな言い方したけど、あなたにはどう見えていましたか?」
- 「営業マンという観点で、私の振る舞いについて感じていることについて教えてください」
- 「担当としてもっと売上を伸ばしたいのですが、今のやり方を続けていくとどうなると思いますか?」
このようなリクエストの後、相手からのメッセージを受け取る時は、相手からのフィードバックに解説や言い訳をせずに、ただ「正直に言ってくれてありがとう」と感謝を伝えることが基本。
さらに、「もう少し具体的に教えて頂けますか?」とか「正直ショックですが、役に立ちました」などと返すのも良い。
こうやって返すことで、今回のみならず今後も継続してフィードバックをもらえる関係や環境をつくることができる。
フィードフォワード
フィードバックが「ある事態が生じて、その結果に対して制御機能を働かせる」のに対して、フィードフォワードとは、「何かの予兆を感じたら、まだ起こってなくてもすぐに制御機能を働かせる」こと。
簡単にいうと、事前に準備しておくイメージ。
例えば、雨が降ってきたから屋内に避難したという場合、雨に降られて少し濡れた、という事実がフィードバック。
それに対して「今日は雲行きがあやしいから傘を持って出かけた」という場合は、「あやしい雲行き」がフィードフォワードになって雨に降られることを未然に防いだということになる。
つまり、フィードフォワードとは、いくつかの要因から未来を予測すること。
フィードフォワードは、不確定要素が多い社会の中で成功していくためには必須の能力と言っても過言ではない。
ここで重要なのは「今をよく観察すること」。
同じ雲行きであっても、今見えている雲が雨を呼ぶ雲なのか、はたまた晴天を約束するような雲なのかによって、見たいの行動が大きく変わる。
つまり、今現在の捉え方を間違えてしまうと、上手くいかなくなる。
フィードフォワードの活用例
- 「人の配置に苦労しているみたいだけど、この仕事は部下を持ったときに必ず役に立つよ」
- 「それは現状では最適なプランだと思うよ。ただ、10年先を考えたときはどうだろう?」
みたいな感じで、フィードフォワードは普段の仕事でも、今を正確にとらえた上で、それが未来にどのように反映されるのかというイメージを換気させることができる。
フィードフォワードを活用し、未来を考えさせる質問と組み合わせることで、相手に未来を予測するための視点をもたらすことができる。
フィードバックの話に戻ると、あらためて、定期的にフィードバックを実施することで、お互いに対する関心が高まる。
なぜなら、フィードバックは相手を観察しないと実践することができないから。
また、自分からフィードバックを求めることを続けていけば、お互いに伝え合う情報が増えて、職場の風通しもよくなるはず。
それではみなさん、ご安全に!