こんばんは、アローです^^
今日もコーチングの一環。
リーダーが日ごろ、メンバーに対してどんな問いかけをしているかは、メンバーの「意識」にかなりの影響を与える。
質問の分類の一つとして、「過去否定型質問」と「未来肯定型質問」に分けることができる。
過去否定型質問
過去否定型の質問は「なぜ今回の案件は受注できなかったんだ?」と、成功しなかった過去の原因をあぶりだすタイプの質問のこと。
「なぜ今回は失敗したんだ?」
「どうしてもっと早くお客様のニーズを入手できなかったんだ?」
「一体どれだけの時間をこの提案書を作成するために割いたんだ?」
実はこんな質問(過去否定型)ばかりするリーダーの元では、メンバーが次の行動を起こす時、「失敗やリスクを回避」することに重点を置くようになってしまう。
「あのようなミスはしてはいけない」
「あのやり方は避けなければならない」
「リーダーに怒られたくない」
その結果、明らかに縮こまった消極的なメンバーが出来上がってしまう。。。
未来肯定型質問
未来肯定型の質問は、例えば「どうすればお客様を驚かせるような提案ができるだろう?」と、未来の肯定的な可能性を問う。
未来肯定型の質問を繰り返すとどうなるか。
「お客様を喜ばせるような最高の提案ってどんなものだと思う?」
「どうすればお客様のニーズをいち早く察することができると思う?」
「来週のあの仕事は君の人勢の中でどんなプラスがあると思う?」
メンバーの意識は「成功や成長を追求」するように動いて、挑戦欲求や創造性を刺激することができる。
「お客様を喜ばせたい」
「高いスキルを身に付けたい」
「自分のキャリアをいち早く上げたい」
何かミスが起こった時は、過去否定型にならざるを得ない状況もあるかもしれないが、そんな時でも、「なぜうまくいかなかった?」と問いかける代わりに、「どうすれば次は上手くいくと思う?」と未来肯定型の質問を投げかけることもできる。
もちろん、過去否定型の質問も大事だが多用しているのはやはり問題。。。
なぜなら、繰り返し投げかけられている質問は、いつしかその人の中に内在化するから。
つまり、いつも過去否定型の質問を投げかけられている人は、自分の内側でも過去否定型の質問を頻繁に自分に投げかけるようになってしまうということ。
そんな人は気が付くと
「なぜ駄目だったんだ?次同じミスを繰り返したらヤバい、、、」
と次の行動は縮こまった行動になってしまいがち。
雰囲気の良い職場と悪い職場
会社内には、いい雰囲気の職場と悪い雰囲気の職場が必ずある。
雰囲気の良くて風通しの良い職場は、リーダーがメンバーに未来の可能性を問うていること、それに付随してメンバーも自分の中でそのことを頻繁に自分に質問していることが多い。
「どうすれば最高のサービスをお客様に提供できるだろうか?」
「どうすれば世界No1の会社になれるだろうか?」
会社全体がプラスの追求で動いているようなイメージになる。
逆に、雰囲気があまり良くない職場では、何とか最悪の事態を避けようと動いているかのように見える。
「失敗はしたくない」
「リーダーや上層部に怒られるのは嫌だ」
「どうすれば怒られずに済むか?」
こんな職場では隠ぺいなどが起きてしまう可能性も否めない、、、。
リーダーの問いかけは、職場の雰囲気、風通し、勢いに大きな影響を与えることを認識しておくべし!
以上、ご安全に!