こんばんは、アローです^^
今日もコーチングの一環として、相手の存在を認めることの大切さについて。
いきなり横文字だが、Acknowledgement(カタカナで書くとアクノレッジメント)という英単語は、「認めること」「承認」「感謝」「あいさつ」という意味で、「相手の存在に気づいていることを伝える」という意味語源がある。
Acknowledgementは、褒めることとか賞賛するということではなく、事実を事実として認めることを指す。
「いつも見てもらっている」とか「変化に気づいてもらっている」と実感した時に、相手(部下など)からは、より一層の信頼を置いてもらえるようになるはず。
つまり、Acknowledgementによって、目標達成に向けた行動の促進も期待できる。
仕事を進めていく上で、この効果を使わない手はない。
「がんばってね」と「がんばってるね」の違い
とある超優秀な部長のお話を紹介する。
部下になぜその部長が優秀なのか聞いたところ、「これまで何人もの部長を見てきたが、今の部長が一番私たちを大事にしている」とのこと。
これまでの部長は繁忙期になると『みんながんばってね』と声を掛けていた。
が、部下たちは言葉には出さないけどみんな思っていたことがある。
『言われなくても頑張るし』って。
一方、超優秀な部長は一味違う様子。
「ある日、トラブルにより遅くまで残っていると、部長がそっと近づいてきて、『君は最近遅くまで仕事してがんばってるね』と」
「がんばってね」と「がんばってるね」
たった一文字の違いだが、かなり印象が違う。
「がんばってね」は、まだまだ不十分だというニュアンスが含まれている気がするのに対し、「がんばってるね」は十分に認められているような気がする。
さらに、「がんばってるね」は普段から相手のことをよく見ていないと発することができない言葉。
素敵!!
部長ってどうしても雲の上の存在に感じがちだが、こうやって認められているという感覚を与えてくれる部長ってのは私の身の回りにもなかなかいない。
こんな感じの信頼関係を作り出すことができれば、さらにその後の行動促進のための働きかけが機能するはず。
部長から言われるがままの仕事を嫌々実行することが無くなるかもしれない。
普段の小さなAcknowledgementの積み重ねがあるのと無いのでは、「提案」や「要望」の受入度合いが全く違ったものになる。
Acknowledgementの種類
ここまでAcknowledgementの大切さを見てきたが、実際にどんな種類があるのか、どんな効果があるのかを見ていく。
存在承認
その人そのものの存在に対して承認を与えること。
例えば、誰かが髪型を変えたことがわかったら、「髪型変えたね」って伝えるのはこれに当たる。
別に「似合うね」などと褒める必要はなく、ただ変わったという事実を伝えるだけで「変化に気づいてるよ」「事実を認識してるよ」ってこことが相手に伝わることになる。
妻の髪型が変わったのに気づけずに、「私のこと何も見てないのね」って何回もケンカしたことあります、、、、。
妻の場合は、ちゃんと「似合ってるやん」「かわいいやん」と伝えてあげることも必要w
行動承認
これから成果に繋がりそうな行動に対して、そのことを伝えること。
相手の行動や、行動の変化をよく観察して、レールが外れそうなら上手に指摘してあげて、方向性を示してあげるのもよい。
成果承認
何か成果を出したときに「目標達成したね」「最後までやり遂げたね」と達成したことを認める承認のこと。
相手に対して、成果の報酬としての承認を強く印象付けることで、今後のモチベーションに繋がる。
成長承認
目標達成を目指す上で、現状どこにいるかをフィードバックする方法。
例えば月50件の受注を達成するという目標に対して、先月は30件だったけど、今月はもう40件も契約しているね」など、データを使って成長の状況を伝えること。
相手に成長の実感を与えるために有益な承認の仕方。
Acknowledgementの例
最後に、一例をリスト化しておく。
日常のいろんな場面でAcknowledgementを行うことができ、大事なのは、観察し、タイミングを見ること。
下記をたまに見返して積極的に使っていくべし。
- 挨拶する
- 名前を呼ぶ
- 食事に誘う
- 仕事を任せる
- お礼を言う
- 変化に気づいて伝える
- 目線を合わせて相手を見る
- 相談をする
- 変化や成果の事実を伝える
- 約束の時間を守る
- ねぎらう、感謝する
- 会釈する
- メールにすぐ返信する
- 相手が前に行ったことを覚えておく
- 誕生日を覚えておく
- 叱る
- みんなの前で認める
- 成果を聞き出す
- 成功談を聞く
- 趣味や将来の夢について聞く
- 人に紹介する
- 教えてもらう
- 得意な話題を振る
- 役割を与える
- 呼ばれたら顔を向ける
色々書いたが、結局、何事においても「必ず約束を守る」ってのが一番信頼される方法かと思う。
それではみなさん、ご安全に!