【仕事】マーケティング6 流通戦略

こんばんは、アローです^^

仕事で急遽貿易の勉強をしなければならず、少し更新頻度が下がってしまいました。。。。

 

今日はマーケティングの4つのPのうちのひとつ、流通戦略について学んでいきます。

流通については大企業に勤めているとなかなか意識できないことですが、自身の備忘録の意味も込めて記事に残しておきます。

売りたい商品をどのような売り方(流通経路)にするのか、考えていきましょう。

 

流通戦略:Place

 

基本となる3つの方法

1、開放型流通経路

どの卸売業者に売るし、どの小売業者に売らせる方法。

価格が安く、大量に販売したい商品の時はこの流通経路を選択します。顧客にとっては、商品をどのお店でも買えることになります。

 

2、選択型流通経路

基本的にはどの流通業者にも売らせますが、中からいくつかの売上の良い協力的な業者を選んで、より多く販売してもらうために、そこに対して販売方法のノウハウを伝授したり、商品を優先的に扱ってもらうなどいろいろな優遇をします。

これにより集中的な販売戦略が可能になります。

 

3、専属型流通経路

販売店(卸売業者や小売業者)を限定して、それ以外の販売店では売らないようにするシステム。

販売会社を作ったり、専属の代理店を作ったりするものです。

こうすることで生産者の思い通りの販売ができ、小売業に対してもその意思がしっかりと届くようになり、顧客には高度な情報やサービスの提供が可能になります。

 

流通経路を選ぶ時のポイント

・流通業者を限定するかしないか

日用品などたくさんの消費者に売りたい場合は、業者を限定せず(開放型流通戦略)に、スーパー、コンビニ、専門店、駅の売店などいろいろな種類のお店で売った方が良いです。

車のように販売の際に専門知識が必要な場合は、売る店を絞った方(専属型流通経路)が良いでしょう。

 

・取引業者をどれくらい介在させるか

より多くの店で売りたい場合は、たくさんの業者を介在させても問題ありません。

一方で、商品の魅力など細かな部分をできるだけ正確に伝えたい場合は、業者をあまり介在させない方が良いでしょう。

 

・地域を限定するかしないか

日用品など全国に売りたい場合は、地域を限定しないし、特定都道府県などに売りたい場合やきめ細かいアフターサービスを必要とする場合は地域を限定すべきです。

 

 

垂直的マーケティングシステム

最近では、効率的に商品を売っていくために、生産者と流通業者が同じになるパターンが多くなってきています。

生産者も流通業者も「商品を売りたい」という気持ちは同じです。

同じ目的を持った立場の人がバラバラに動くより、お互いにチームを組んで協力し合った方が効率的で成果も上がることは一目瞭然ですよね。

特に、小売業者からの顧客情報が生産者にダイレクトに流れてくると、顧客のニーズに敏感に対応することができます。

このような協力体制を「垂直的流通システム」といい、そのチームの組み方によって、「管理型」「契約型」「企業型」の3つのタイプに分かれます。

 

1、管理型

特別な契約関係は無く、メーカーが卸売業者、小売業者に販売ノウハウを提供し、資金援助する方法です。

その業界の大手の下に下請企業が集まり、一つの流通システムを構築します。

シェアが高い会社や、強いブランドを持っている企業がリーダーになることが多いです。

トヨタなどの自動車メーカーはこれです。大企業のもとに、部品会社や販売会社などがいて、リーダーである自動車メーカーと流通網を一つにしています。

トヨタ式と呼ばれる生産方式に代表される、ジャスト・イン・タイムな生産で無駄をなくすことができます。

 

2、契約型

メーカー、卸売業者、小売業者が特別な契約を結んで協力して販売活動する方法です。

一つ一つは独立した企業・店でありながら、契約によって結びつくことで、単独では実現できない販売網や流通経路を作り上げるシステムとなります。

本部が加盟店に販売ノウハウなどを提供して一定のマージンなどを得る「フランチャイズチェーン」などがあります。

本部と加盟店の契約関係が厳密で、縦方向の組織関係が強く、本部による統制的色彩の濃いシステムで、コンビニや飲食店のチェーン店などがこれに当たります。

 

3、企業型

メーカー、卸売業者、小売業者を一つの会社でやっていく方法です。

メーカーが直営の販売店で製品を販売したり、スーパーが自社工場で独自のブランド製品を製造したりするケースがこれに当たります。

生産から小売に至るまでの流通の効率性を高め低価格を実現しています。

全ての流通を自社で行い、中間マージンを徹底的に節約することです。

ニトリやユニクロはこれです。

 

 

難しいですね、大企業にいるとこのようなことはあまり意識しませんが、どうやって売っていくかという流通戦略はマーケティングの非常に重要な部分になります。

 

それではみなさん、ご安全に!

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