【仕事】決算書3 損益計算書 (PL) 5種の利益

こんばんは、アローです^^

今日は前回書いた損益計算書(PL)の利益について。

PLが難しく見えるのは、利益が何種類もあるからです。PLにはたくさんの項目が記載されてますが、覚えるべきなのは5種類の利益だけです。

 

1、売上総利益

(売上総利益)=(売上高)—(売上原価)

別名「粗利」と呼ばれます。売上原価とは、仕入れ代や原材料費などの費用で、メーカーだと製造にかかわる人件費もここに含まれます。

 

2、営業利益

(営業利益)=(売上総利益)−(販売費・一般管理費)

一般管理費は販管費と言います。

広告宣伝費、オフィスの家具、営業や経理などの製造部門以外の人件費が販管費に含まれます。モノやサービスを売っていくために必要な経費、企業の運営や管理にかかる費用というイメージでしょうかね。

例えば、化粧品業界などは原価率は低いのですが、CMなどの広告費にかなりのお金をかけているため、販管費が高くなる傾向があります。

営業利益は企業の本業での利益と言えるのでとても重要な数値になります。会社の本業とは、たとえば服屋さんなら服の販売、清掃業者なら清掃サービスというように、その会社の中心事業を指します。

 

3、経常利益

(経常利益)=(営業利益)+(営業外収益)—(営業外費用)

営業利益は本業での儲けを表すのに対し、本業以外で発生した収入である営業外収益を足したり、本業以外で発生した費用である営業外費用を引いたりしたものが、経常利益です。

営業外収益には、預金や保有株式の配当金、不動産収入などが含まれ、営業外費用は借入金の支払利息とかが含まれます。

この式からわかることは、借金が多すぎて(営業外費用が多い)利息の支払いに追われている企業は、経常利益が低くなってしまいます。

営業利益と経常利益の値を比べてみても面白いですね。

経常は“平常なら”という意味で、経常利益は特別なことが起きないときの利益です。

経常利益は、「けいつね」と呼ばれることも多いようです。

 

 

本業の利益である「営業利益」が黒字のパターンが一番良いのですが、営業損失、つまり営業利益が赤字になっているのに経常利益で黒字になっているパターンもあります。

それは、「本業はダメだったけど、何とかして利益を出した」という状態を表しますので、本業の経営に何かしらの課題を抱えている可能性があります。

営業利益では本業の、経常利益では会社全体の利益が分かるのでしっかり見るようにしましょう。

 

4、税引き前当期純利益

(税引き前当期純利益)=(経常利益)+(特別利益)—(特別損失)

経常利益に一時的な収入及び損失である特別利益及び特別損失を足し引きしたものが税引き前当期純利益になります。

毎年発生するものではない一時的な利益や損失が、計上されます。

子会社の不動産の売却とか、保有していた株式の売却益とかですかね。

自然災害による損失とかも特別損失に入ります。

特別利益や特別損失は、翌年以降は発生しえない特別な収支なので、たとえ特別利益で大きな金額が計上されていたとしても、それによって金融機関などに好印象を与えることは期待できません。

 

5、当期純利益

(当期純利益)=(税引き前当期利益)—(法人税などの税金)

最後に、税引き前当期利益から税金を引いたものが当期純利益となります。

最後に残される利益のため、「最終利益」と呼ばれることもあります。

 

 

1年間でいくら売ったのかという「売上高」からいろんなものを引いたり足したりしていって、最終的に残ったのが「最終利益」って感じです。

 

さて、5種の利益を押さえておけばPLは理解できたも同然です。

PLは難しい言葉や数値が並んでますが、5種の利益を読み解ければ十分ですので、最低限覚えておきましょう^^

 

それではみなさん、ご安全に!

 

 

 

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