こんばんは、アローです^^
話を聞くことは大事だ!ってことを頭では理解してても、それだけで聞けるようになれば苦労しない、、、。
なぜなら、いくら頭で理解していても、人間は「見たいように見て、聞きたいように聞いている」から。
実は我々人間は、情報に触れる前から取り入れる情報を決めている。
見たり聞いたりしているとき、それは目や耳ではなく、脳が行っている。
脳には、「レセプター(受容体)」と呼ばれる情報を受信する器官があって、このレセプターというものには、情報を全部取り入れるのではなく、どの情報を取り込むかを選ぶ働きがある。
簡単に言うと、脳のレセプターは見たいものや聞きたいものしか受け取っていないということ。
つまり、受信する側に、発信された情報に対するレセプターが無ければどんな有益な情報であっても受け取ることができない、、、。
例えば私の場合、トヨタのシエンタを購入した途端、街を走っているシエンタが急に目につくようになったのは、レセプターが情報を選んでいるから。
それまでも街中にシエンタは走っていたはずだが、自分が購入するまで意識に上がってくることは無かったということ。
これはコミュニケーションでも同じ。
もし自分に、相手の話に対するレセプターが無ければ、いつまでたっても相手の話を聞くことができない、、、。
逆に相手が、自分の話に対するレセプターを持っていなければ、自分が何を話しても聞かれることは無い、、、。
コミュニケーションにおいては双方のレセプターが開いていることが重要。
相手とのコミュニケーションに溝が生じていると感じている場合、その要因の一つは、両者の間にレセプターの有無や、レセプターの違いが生じている可能性がある。
良質な関係を作り出していくには、日々の会話の過程で、お互いのレセプターがどこにあるのかを確かめる必要がある。
【相手のレセプターを確かめる方法】
- 自分の話していることに対して、相手のレセプターが出ているかどうかを確かめる
- 相手がどのようなレセプターを持っているかをリサーチする
- 相手に持ってほしいレセプターを提示する
- 相手が今持っているレセプターと自分のレセプターの関連を見出す
要するに、もし相手や自分に、相手が伝えたいことに対するレセプターが無いのなら、まずはそのレセプターをつくることから始めればよい、ということ^^
レセプターを作るには、一人ひとりの話に対して「興味」と「関心」を持つことが重要。
相手に対する好奇心を持つこと、それを無くしてレセプターを作ることはできない。
だが、相手に「興味」「関心」を持つことが、意外と難しい、、、。
初対面なら色々知りたいところだが、普段一緒に仕事しているメンバーになると、そこまで興味ないよ、、、。
付き合いが長くなってくればくるほど、「この人はこういう人間だ」というある程度の判断をしてしまっている。
そんな状態で改めて新鮮な興味や関心を持ち込むことはかなり難しい、、。
そのため、相手に対して決して「わかったつもりにならない」ということを肝に銘じておくべし。
相手の事を全てわかることなんてまず不可能、何年付き合ってもまだ知らないこと、わからないことが必ずある。
まだ見たことないことがたくさんある、という意識でコミュニケーションを交わすことが、人の話を聞くための最も重要な姿勢になる。
目的を持って聞くための12の視点
最後に、聞き手としての大事な視点を紹介しておく。
話を聞くときに、次の12個の視点を持って聞くと、相手の言葉からその背景を聞き取れるようになる。
- 何を求めているのか
- 障害は何か(相手の成長を妨げているものは何か)
- どんな姿勢か(言葉使いなど)
- マッチしているか(無理や不一致はないか)
- ニーズは何か
- 価値観は何か
- 強みは何か
- 動機は何か
- 文化的背景は何か(属している組織など)
- 言外にあるものは何か(うまく言葉にできないこと)
- 話す調子は(元気か疲れているかなど)
- どんなシナリオを持っているか(ゴールに向けた筋書き)
12個もあるんかよ、と思うかもしれないが、いい聞き手になるために、こんな視点があったのかという参考レベルで。
それではみなさん、ご安全に!